こちら記事では
- ショールームアドバイザーとして働きたい
- ショールームアドバイザーとして働く予定
- ショールームアドバイザーの仕事内容が知りたい
- 実際に働いてみた経験談が知りたい
- 楽しい仕事か?つらい仕事か?気になる
そんな方へ向けてお話していきます!
この記事の内容は、メーカーや勤務地によって異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
このブログ内でのショールームは、住宅設備水回りショールームのことを指しています。
ショールームアドバイザーとは
ショールームアドバイザーとは・・・
ショールームで商品をご案内するお仕事です。 商品の説明や、お客様からのさまざまなご質問にお答えします。 また、お客様にキッチン・浴槽など水まわりのご提案をするための図面や見積もりの作成も、ショールームアドバイザーのお仕事です。
引用元:TOTOビジネッツ株式会社
ショールームは、リフォームや、新築などの機会がないと、なかなか訪れることのない場所だと思います。
そこで働くスタッフのことをショールームアドバイザーと呼んでいます。
(メーカーによってはショールームコーディネーターと呼ぶ場合もあります。)
あまり聞き慣れてはいない、職業名ではないでしょうか。
わたし自身お恥ずかしながら、働くまでこの職業を知りませんでした。
1日の仕事内容
正直なところ、楽な仕事と思われがちです。
工事業者の方からは、内情を感じてもらえているのか『大変だね』と気遣って頂くこともありました…
ショールームという綺麗な設備環境の中、穏やかに働いていると思われがちな仕事ですが、意外と時間に追われています。
- 館内清掃
- 当日の予約内容確認
- 電話応対
- 来館されたお客様の接客・商品説明・提案
- お客様へのお茶出し
- 見積り作成 (お客様が帰られた後に作成の場合もあり)
- お客様をお見送り
- 接客内容の記録入力
- 館内整備
仕事内容を大まかにまとめるとこのくらいです。
接客対象は、お施主(せしゅ)様(実際に工事をするお客様)と、工事業者の方です。
事務仕事もありますが、電話応対を含めると9割程は接客ですね。
仕事内容を少しずつ掘り下げていきます。
電話応対
どの仕事でも当然ですが、営業時間中は電話が常にかかってきます。
メーカーにもよりますが、基本的にショールームには、電話応対専用の人はいません。
そのため、接客中・見積作成中・事務処理中でも電話が鳴れば取らなくてはいけません。
平日に比べて、土日は特に忙しい日が多いので、電話が取れずクレームになってしまう…という経験をしました。
お昼休憩中に電話を取らなければならない状況もあったので、アドバイザーの数がもう少し多ければな…と思うこともありました。
もちろん休憩中なので、休憩中ではない他のアドバイザーの手が空いていれば取る必要ありません!
特に忙しい時期は電話に追われる状況が多かったので、電話応対のスキルは自然と上がったように思います。
電話の内容は、予約受付・見積内容の確認・商品質問・クレームなどです。
お客様の接客
接客と言えば、小売業や飲食などいろいろありますが、
ショールームアドバイザーの接客は1度お客様につくと、だいたい1時間~2時間は接客をします。
長いときは3時間ほどかかる場合もあります。
なぜそんなにも時間がかかるのか?というと、
例えば
このお客様に対して、
- 自社キッチンの特徴
- 他社メーカーとの違い
- キッチンの詳細説明
(シンク・水栓・食洗機・ガスコンロ・IHヒーター・換気扇など) - カラーバリエーションの紹介など・・・
キッチンひとつをご案内するだけでも、たくさん項目があります!
ご案内だけで終わるのではなく、最終的には自社商品を気に入って頂くことが目的です。
会話の中から、お客様の好み・ニーズをくみ取り、不安や悩みを解消するようなご提案をして
最終的にお見積りを作成するまでがショールームアドバイザーの仕事です。
ショールームで案内するのは、キッチンだけではありません。
ご新築のお客様であれば、キッチン・バスルーム・洗面化粧台・トイレなど
水回り一式を見学する場合もあります。
その場合に接客時間が2~3時間ほどかかってしまいます。
接客内容によるので、早いときは30分ほどで終わることもあります。
接客は立ち仕事なので、かなりの体力仕事だと思います。
これはお客様も同じです。
立ちっぱなしで接客を受ける状態なので、お客様も疲れてしまいます。
いかに、退屈させずに、興味を持ってもらえるご案内が出来るか、
疲れていることに気遣いが出来るかどうかが大事になってきます。
楽しかったこと・大変だったことはこちらに書きました
具体的な仕事の
仕事環境
働いてみたいけれど、実際の職場環境が気になる方の参考になればと思います!
就業時間
- (メーカーによって違いますが)9:00~18:00くらい
- 水曜日定休日(シフト制)
- 土日祝は基本的に休めない(冠婚葬祭は除く)
- 年末年始・お盆休暇は有ります
一般的な仕事より、朝は少しゆっくり、夜は少し遅め、という感覚です。
残業をしなければ、仕事終わりにプライベートな時間を楽しむことも出来ます。
休みが基本的に平日になるため、世間的な休日とは、ずれてしまいます。
友人が土日祝休みだと、苦労することがあるかもしれません。
ですが平日休みならではのメリットもあります!
- 定休日はあらかじめ予定を入れやすい
- 病院に行きやすい
- 混みやすい場所でも、平日だと空いている
土日祝休めないことが、どうしても嫌な人には向いてない仕事かもしれません。
男女比率
ほとんど女性です。
最近では、男性ショールームアドバイザーが少しずつ増えてきていますが、まだまだ希少です。
女性ばかりの職場が不安な方もいると思いますが、営業所が隣接していることが多いので、
ショールームアドバイザー以外ともコミュニケーションを取ることが出来ます。
女性が多い職場だからこそ、プライベートでも仲良くなれたり、
仕事以外の相談が出来たり、女性同士ならではの関係性を築くことが出来ます。
給与形態
個人的な意見ですが…ショールームアドバイザーの給与はあまり多くはないように思います。
営業職と同じでショールームアドバイザーでも、昇進・昇給はありますので、
長く働いて、給与アップを目指すことも可能です。
福利厚生が充実しているメーカーがほとんどで、ボーナスもあります。
離職
女性が多い職場なので、出産・育児をしながらも働きやすい環境を作っているメーカーが多いです。
そんな中でも実際は、体力仕事であること、土日祝休めない仕事であることから、結婚を機に辞める人が多いです。
個人的な経験では、長く働いているショールームアドバイザーは、独身の人が多かったです。
旦那さん側が同じように平日休みで、ショールームアドバイザーを続けていくことに問題がないという人がいましたが、なかなか珍しいパターンだと思います。
一般的な仕事と比べて、休み・勤務時間が違う分、将来的に結婚の予定がある方は、仕事を続けるかどうか考える時期がやってくるかもしれません。
ですが、会社の福利厚生の制度を十分に利用して、仕事を続けていくことは可能ですので、長く続けられない仕事ではありません。
幅広い年齢層で働けることから、30代・40代から中途採用でショールームアドバイザーになる人もいました。
ノルマ
わたしが勤めていたメーカーでは、ノルマはありませんでした。
ですが『達成目標』はありました。
- 提案した件数 (お見積りをした数)
- 成約した件数 (実際にお客様が購入した数・金額)
が大まかな目標でした。
件数を達成することで、社内評価に繋がることはありますが、直接的な昇給アップなどはありませんでした。
達成出来なかったことによるペナルティはあるのかというと・・・
ありませんでした!
ですが件数は社内で見れるので、アドバイザーごとや、各ショールームごとに件数の比較をされることはありました。
もちろん利益を出すことが会社にとって一番大事なので、当たり前ですよね。
そのため『目標に向かってみんなで頑張ろう!』という意識環境でした。
ノルマに関しては、メーカーによって違います。
ノルマがしっかりと設定されていて、給与にも反映されるメーカーもあります。
聞きにくいとは思いますが、どうしても気になる方は、面接などの機会で思い切ってノルマがあるかどうかを聞いてみると良いかもしれません。
ノルマの設定には、会社側として必ず意味があるはずですので、聞くことでマイナスの印象にはならないはずです。
ショールームアドバイザーを辞めたいと思う理由はこちらに書きました
これらの仕事環境から
どんな人が向いているのか
見た目や、採用されるための資格などについてお話します!
容姿
一昔前に『ショールームレディ』という言葉があったそうです。
いわゆる受付嬢のようなイメージで、美人でないと採用されないと思われている方もいるかもしれません。
美人でなくても大丈夫!背が低くても大丈夫!
そこまでハードルは高くないはずですので、ご安心ください。
『美人』である必要は恐らくありませんが、見た目の第一印象は大切です。
いろいろなショールームアドバイザーと働いてきた経験から、見た目で必要だと思うポイントをご紹介します!
- 笑顔
- 清潔感
- 明るさ
- 誠実さ
接客業であれば、このあたりのことは基本かもしれません。
ショールームに来られるお客様は、新築やリフォームという、一生に一度かもしれない大きいお買い物をする状況にあります。
そのお客様に対して、悪い印象を与えてしまう見た目では悪影響になるかもしれません。
と思ってもらえるような印象を与える見た目は必要だと思います。
ショールームアドバイザーを目指す方で、入社する前に無理に見た目を変える必要はありません。
入社後の研修などで、そのメーカーが目指しているイメージの化粧や髪形を教えてもらえるはずです。
経験
仕事内容はほぼ接客だと紹介しました。
そのため、やはり接客業をしていた人を積極的に採用する傾向にあると思います。
接客業をしたことがない人は、人と接することが好きかどうか(苦手ではないか)、が大事だと思います。
あると良い印象を持ってもらえる経験・資格
- パソコン関係
- 建築関係の仕事
- 建築関係の学校・学部を卒業している
- インテリアコーディネーター
- 整理収納アドバイザー
- キッチンスペシャリスト
どうしても必要な資格、というのはありません。
私は、接客業歴とパソコンスキル(資格無)しかありませんでした。
住宅設備メーカーは建築業のひとつなので、建築図面を見て寸法を計算したり、工事の設備図を見たりすることがあります。
最初は分からなくても、社内研修や、業務中に教えてもらえることなので、事前知識がなくてもなんとかなりました。
インテリアコーディネーターと整理収納アドバイザーは、お客様に提案やアドバイスをするときの基礎知識になるので、持っていると自分の為にもなる資格です。
志望動機
志望動機になりそうなポイントをまとめてみました。
考える上で参考にして頂ければと思います。
- 住宅関係の仕事に興味がある
- 暮らしに関わる物に携わりたい
- 暮らしや食生活を豊かにするアドバイスがしたい
- 人と接することが好きで、人に喜ばれる仕事がしたい
- インテリアに興味がある
就職支援サイトなどにもいろいろ書かれてはいますが・・・志望動機に関しては、何が正解かは分かりません。(すみません)
『実家で使っていて家族みんなが気に入っているキッチンで・・・』という志望動機でそのメーカーに入社していた人もいました。
何をきっかけに志望したのかは、自分自身の想いで大丈夫だと思います。
私自身が面接で聞かれたこと
これは私自身が苦手な部分として『優柔不断である』と言っていたので、このような質問をされました。
この質問に対して、とっさにこのように答えました。
この答えが正解だったのかどうかは、今でも分かりませんが、採用されました。
後から面接官だった上司に面接内容を伺うと、
『笑顔が他の人よりも良かった』
と言って頂けました。(面接内容というよりも笑顔が印象に残ったそうです…)
面接はとても緊張する場ではありますが、接客業なので、満面の笑顔を面接官にぶつけるのもひとつの手かもしれません!
少ないアドバイスですが、ショールームアドバイザーを希望する方のお役に立てれば幸いです。
中途採用で『契約社員』から『正社員』になった経験談はこちらに書きました

やりがい
仕事をしていて辞めたい!と思ったことは、たくさんありました。
その中でも働くなかで『やりがい』もあったのでご紹介します。
- 人と接することに自信がついた
- 生活力が上がった
- 将来自分が家を建てる・リフォームをするときの知識がついた
元々接客業をしていましたが、接客対象が若い女性だけでした。
ショールームアドバイザーの場合、老若男女が接客対象です。
時にはクレームを言われたり、良くも悪くもいろんな接客をしましたが、そのおかげで人と接することに自信がつきました。
仕事柄、キッチン・バスルームなど毎日身の回りに常にあるものに関して、勉強して知識を付けました。
掃除に関すること・料理に関することなど、生活する上であって困らない知識が増えました。
仕事を辞めた今でも活かせることがたくさんあるので、働いていて良かったと思います。
最後に
以上 経験談をふまえながら、ショールームアドバイザーの仕事をご紹介しました。
ショールームアドバイザーになるには、新卒採用と中途採用があります。
ほとんどのメーカーは全国各地にショールームがあるので、求人が出ているのをよく見かけます。
商品数が多いメーカーは、それだけ覚えることもたくさんありますが・・・だいたいの人は時間が経てば商品知識はしっかり頭に入るので大丈夫です。
これからショールームアドバイザーになる方を心より応援しています!
・ショールームアドバイザーの仕事は9割程が接客
・職場はほとんどが女性、平日が休み
・容姿は関係無し、接客業を経験した人に向いている仕事
・志望してみたいと思ったきっかけが志望動機
・生活に関わる知識が付くのでやりがいがある