こちら記事では
ショールームアドバイザーとして働いてみて
- 楽しかったこと
- 大変だったこと
シンプルにこの2つを、経験談をふまえながら掘り下げてお話します!
ショールームアドバイザーの仕事についてはこちらの記事をご覧ください。

ショールームアドバイザーの仕事で楽しかったこと
お客様とのコミュニケーション
ショールームに訪れるお客様は老若男女・種類はさまざまです。
- 新築予定の若いご夫婦
- リフォーム予定の熟年ご夫婦
- 二世帯住宅のご家族
- 独身男性で一軒家をリフォーム
- ご両親のためにリフォームを考える家族
- 子だくさんのご家族
- 80代でリフォームをされるご夫婦 など
『家族で訪れるお客様』と言っても、いろいろな背景があります。
商品をご案内する中で、お客様のニーズや不安を聞き出します。
そのあと、どんな物が最適なのか・予算にあった物はどれか・希望のインテリアに合う色はどれなのかなど、一緒に悩み、考えられる仕事が楽しかったです。
新築、リフォームどちらも一生に一度あるかないかの大きいお買い物です。
そんな一大決心のイベントの一端を担うことが出来る仕事は、とてもやりがいを感じました。
せっかく密な接客をしても、自社メーカー製品では対応出来ない内容で、最終的に違うメーカーに決まってしまうこともありました。
残念な気持ちにはなりますが、お客様が納得のいくメーカーが見つかったのであれば、それで良かったと思うようにしていました。
社内のコミュニケーション
ショールームアドバイザー同士のコミュニケーションはもちろんですが、
営業(セールス)の人、事務の人など他の職種の方と一緒に働けたことが楽しかったです。
女性が多い職場ですが、それが嫌になることはなかったです。
よく聞くようなドロドロとした雰囲気はありませんでした。
社内研修の制度が充実していたので、同期入社の人とも仲良くなることが出来ました。
事務作業
ショールームアドバイザーの仕事は接客がほとんどですが、接客後は事務処理があります。
事務処理は主に、接客内容の記録入力、見積書作成です。
接客に時間がかかってしまっても、残業をしない為に、事務処理にはスピード感が求められていました。
わたしは小さい頃からパソコンが好きで、慣れ親しんできたので、事務処理は楽しんでやっていました。
会議資料作成や、お客様へのDM作成の仕事もあったのですが、接客以外のことが出来て気分転換にもなっていました。
ショールームアドバイザーの仕事には『接客事務』の一面もあります。
ショールームでのイベント
ショールームでは、土日祝にお客様誘致の為のイベントを開催するときがあります。
住宅設備にまつわる内容がほとんどなので、
- お料理教室
- お掃除教室
- 整理収納セミナー
- 耐震セミナー など
イベントがあると、ショールームアドバイザーは準備をしなければならないので仕事が増えます。
ですが、教室のお手伝いをしたり、普段関わることのない各教室の講師の方と交流することが出来ます。
その中で自分の知らなかったことを学び、知識を得られるので、新しい発見の場になります。
イベントの日は、普段と違うショールームの雰囲気を味わえるので、楽しんで働くことが出来ました。
水曜日の休み
住宅設備メーカーのショールームはほとんどが水曜日定休日です。
『土日休めない・平日休み』と聞くとマイナスのイメージが多いですが、水曜日が休みだからこそ良かったこともあります。
- 映画館がレディースデー
- 病院に行きやすい
- 空いている日にテーマパークに行ける
- 同じ平日休みの友人と予定を合わせられる
わたしは映画鑑賞が好きなのですが、昼間から、レディースデー価格で観られたので良かったです。
病院は木曜日定休日が多いと思います。
休みが重ならないので、気軽に病院に行くことが出来ました。
土日祝が休みの友人とは、なかなか予定が合わせられないデメリットもありましたが、そのときは仕事終わりに予定を入れて工夫をしていました。
ショールームアドバイザーの仕事で大変だったこと
給与が低い
残業時間によって差はありますが、残業はあまりしてはいけない環境だったので、給与はほぼ基本給のみでした。
保険や、税金をひかれると、手取り額は平均して月16~18万円くらいでした。(社歴5年目)
交通費はもちろん全額支給です。
『一人暮らしをするには厳しい』『残業をしないと少なすぎる』の声がまわりには多かったです。
ボーナスは業績によって決まるものですが、先輩社員含め、2か月分はありませんでした。
給与が少ない分、お弁当を持参するなど節約を心掛けていました。
そのおかげで、実家暮らしだったこともあり、大変でしたが少しずつ貯金をすることは出来ました。
土日祝に休めない
ショールームアドバイザーはシフト制勤務です。
やはり土日祝がお客様が特に多い日なので、ほとんど休むことが出来ませんでした。
冠婚葬祭でどうしても休みたい日でさえ、休みの希望申請をするときに気を遣いました。(休みは会社員の義務です。休みの申告は遠慮せずしましょう!)
ひとりでも欠けてしまうと、予約の受付数を減らしたり、お客様に対応出来る人員が減ってしまうからです。
その為、わたしは冠婚葬祭以外で土日祝に休みを取れたことはありませんでした。
家族・親戚のちょっとした集まりに参加出来ず残念な思いをしたことが多々ありましたが、これが世間的な休日に合わせられない仕事の宿命か…と思っていました。
求人情報上では『シフト制の平日休み』と表記しているメーカーがほとんどです。
言い換えてみれば、土日祝は休めないですよ、と遠回しに言っているのだと思います。
ショールームアドバイザーになるときには、あらかじめ『土日祝はほとんど休めない覚悟』が必要かもしれません。
接客
以前の記事『 ショールームアドバイザーはどんな仕事?必要な資格は?【経験談】 』
でも紹介しましたが、接客時間がとにかく長いです!
ショールームアドバイザーは基本的に、お客様の予約時間で行動します。
そのため、午前中のお客様が終わったあとは、順番にお昼休憩を取り、午後からの予約のお客様に備える流れが基本です。
ですが、午前中のお客様の接客が長引いてしまったり、飛び込みのお客様(=予約無し)がいらっしゃると、お昼休憩が取れません。
実際にお昼休憩が取れず、午後のお客様をご案内したあと、夕方16時頃からお昼ご飯を食べていたことがありました。
そのときは空腹と疲労でつからったです。
頻繁にあることではないですが、お客様第一で動くため、スケジュール通りにはいかないこともあり接客の大変さが身にしみました。
覚えることがたくさんある
ショールームアドバイザーの基本ですが、自社製品の知識を付けないと、お客様に商品をおすすめすることが出来ません。
場合によっては、競合他社製品の知識もつけて、比較した内容をご案内しなければなりません。
商品は、数年に一度のモデルチェンジや、新商品発売もあるため、常に勉強をして知識を入れていく仕事です。
メーカーによって商品数はさまざまなので、総合メーカーであればあるほど、覚えることは盛りだくさんです。
その分、社内研修を充実させているメーカーが多いので、働いていくほどに知識は自然と身に付いてくると思います。
最初は『これを全て覚えられる日は来るのだろうか…』と思う日がありましたが、1年ほど経つと、ほとんど覚えられていました。
どの仕事にも共通しますが、知識と経験が大切です。
クレーム対応
ショールームは、商品を使っているお客様からの直接の窓口です。
そのため、商品のクレーム・接客のクレーム・故障・修理などをショールームアドバイザーが直接対応しなければなりません。
自分自身で対応出来ない内容に関しては、上司から返答する、本社のお客様対応窓口に誘導する流れでした。
内容に関わらず、大きい声で怒鳴る、上司を要求する、脅されることもありました。
最近ではどの接客業でも、行き過ぎたクレーム客のことがよく問題視されていますよね…。
社内研修で、クレームに対する対応方法の指導は受けられます。
しかしどんな内容でも、クレーム対応は、気持ちが落ち込んでしまう人が多いはずです。
わたし自身、クレームが嫌で辞めたいと思ったこともありました…。
ショールームアドバイザーとして働く中で、必ず1度は経験すると思うので、あまり気にせず落ち着いて、心のこもった対応が出来るようになりたいですね。
最後に
以上 実際にショールームアドバイザーとして働いた経験談をふまえながら、
- 楽しかったこと
- 大変だったこと
をまとめさせて頂きました!
わたし自身は、約4年間ショールームアドバイザーをしていました。
同世代は、3年経たずで辞めてしまう人が多かったので長く続いた方だと思っています。
辞めた後は、大変だったこともひとつの思い出になっていて、今では人生経験のひとつだったと思っています。
給与面などリアルな内容も少し紹介しましたが、全部のメーカーが同じではないので、参考程度にしておいてください。
この記事の内容は、メーカーや勤務地によって異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
このブログ内でのショールームは、住宅設備水回りショールームのことを指しています。
・お客様の一大決心のお買い物の一端を担うことが出来る
・ショールーム以外との社内コミュニケーションがある
・接客以外の事務処理が息抜きになる
・ショールーム内イベントで新たな知識を身に付けられる
・平日が休みなりの楽しみ方がある
・手取り給与が低いので貯金するには節約
・土日祝は冠婚葬祭以外ほとんど休めない
・接客時間が長く自分のスケジュールが左右される
・常に商品知識を付ける必要がある
・ショールームに直接クレームがくる